
あの日から14年。
多くの人の人生を変えた未曾有の大災害から早14年。
私の出家に多大な影響を与えた14年前のことは今も尚、鮮明に覚えております。
故郷を追われ家を追われ、現在も尚多くの方が大好きだった故郷を離れ暮らしている現実を見つめねばなりません。
私たちは、暖かい衣服を纏い家を見渡すと屋根と壁があり、今日暮らすだけの飯がある。
この幸せを改めて感じなければならない。
衣食住が満たされたのであれば、後は人に尽くしなさい。
私の大切にしている言葉です。
私はあの日みた光景を忘れない
言い表せない独特の匂いを忘れない
多くの亡骸を忘れない
あの時出会った僧侶の姿を忘れない
僧侶を志した初心を決して忘れない
東日本大地震被災物故者追善供養之辰
おおま宿坊 普賢院 院代 合掌
写真は昨年の3月11日東奥日報の記事です。

院代:菊池 雄大